スタッフブログ
老人ホームの収入の仕組みを解説《老人ホームの意外な事情》
2023／09／21
こんにちは。老後のあんしん札幌相談室です!
本日は老人ホームの意外な事情をお話していきます。
たくさん意外な事情がありますが、厳選してまずは
「老人ホームの収入のお話」をしていきます。
なぜ収入のお話かと言うと、全ての根幹になっているからです。
例えば、収入がこれだけ見込めるからこういう作りの老人ホームを建てたいと言うような建物の設計の段階から、空室がわずかなのでこういう介護度の方に入居してもらいたいという戦略的な部分まで、全ては収入の仕組みをもとに考えられております。
老人ホームは介護報酬で運営が成り立っております。
まず、老人ホームは多くの場合は、実はオーナーさんと介護事業者さんに分かれています。
お支払いの中でパンフレットに記載されているような家賃などは建物のオーナーさんに入る形となっています。
介護サービスを実際に提供されるのはオーナーさんではなく、別の介護事業者の会社が介護サービスを提供していることが多です。
この介護事業者が一般的に老人ホーム〇〇と名乗って運営をしています。
従って介護事業者の収入としては、介護度に応じた介護報酬のみとなっています。
介護報酬は介護度によって異なっており、上記図で言うと要支援1の方では報酬が最大5万円ほど、要介護5の方では最大36万ほどの介護報酬が見込めて、介護度が高ければ高いほど、報酬が高くなります。
ただここも少し難しく、例えば報酬が高い要介護5の方の入居者さんを募集しようしても、要介護5の方が多いと、介護職員さんも多く配置する必要があり、結果人件費も多くかかってきてしまいます。
そのため、一般的には入居されている方の平均介護度を聞いてみると、要介護1～2という老人ホームさんが多いです。
この仕組みが分かれば、老人ホームを検討する際の検討材料ともなります。
ホームの規模感毎に3つほど例を挙げて傾向をお伝えします。
1．居室数20～30室ほどの小規模な有料老人ホームさんでは
お部屋数が少ないので、老人ホームの収入を上げる為にはより平均介護度を上げて、介護報酬を上げないと運営が大変になってしまいます。
こういった小規模の老人ホームさんですと、平均介護度が要介護2～4の間くらいになってくると思います。
建物自体はこじんまりとしていて、介護度の高い方の見守りをしやすいような空間作りをされているのと、職員さんも適切に配置しているので、こういうタイプの老人ホームですとたくさん介護が必要な方でも安心して生活できます。
一方で、この規模の老人ホームさんの中にお元気な方が入りたいと言ってもなかなか入りづらいことが多いです。仮に入れたとしても周りの入居者さんが年齢や介護度が高い方が多いことが予想されるので、ミスマッチにつながることが多いです。
2．居室数40～70室くらいの中規模な有料老人ホームさんでは
こういったお部屋数のホームさんが最も多いです。
ある程度お部屋数があるので、1人あたりの介護報酬はそこまで高くなくても良いので、そこまで高い介護度の方を積極的に受け入れなくても良かったりします。そのため、平均介護度が要介護1～2くらいになることが多いです。
一方で、認知症状が強く出られている方が入居されると頻度の多い介入が難しくなって、ミスマッチになってしまうことがあります。
3．居室数80室以上の大規模老人ホームさんでは、自立の方向けが多いです。
一方で費用が高くて介護もバッチリのホームさんもあるので、そこがどういうコンセプトでやっているかは一概には言えないです。
ただ、自立の方向けのホームさんでは、介護サービスは提供せず
オーナーさんが運営している場合もあるので、介護報酬ではなく家賃収入を得て運営されていることもあります。
以上3種類の例をあげてご説明してきました。
傾向のお話ですが、
規模の小さいホームさんほど、介護度の高い方が入居しやすく
規模が大きくなってくると、介護度の低い方が入居しやすくなっていきます。
これら全て介護報酬を計算しての設計です。
これらを踏まえて老人ホームの収入の話しで知ってほしい事情のまとめです。
1．住宅費用はほとんどの場合、オーナーの収入になります。
2．介護事業者の収入は介護報酬がメインなので、要介護以上のご利用者様だと介護報酬が見込みえるので入居しやすいです。
※要支援の方が入居できる老人ホームさんは要介護向けのホームさんほど多くはないです。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
今回は以上となります。
今回の内容をYouTubeでも配信していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います!!
【老人ホーム収入の仕組みを図解で解説！】後悔しない選び方が介護度別にわかる！ - YouTube
今後も老後にまつわる困りごとを解決できるようなことを発信していきます。
老後にまつわるお悩み事は「老後のあんしん札幌相談室」にてご相談を承ります。お気軽にご連絡ください。
フリーダイヤル
0120-652-118
(ろうごにいいわ)
本日は老人ホームの意外な事情をお話していきます。
たくさん意外な事情がありますが、厳選してまずは
「老人ホームの収入のお話」をしていきます。
なぜ収入のお話かと言うと、全ての根幹になっているからです。
例えば、収入がこれだけ見込めるからこういう作りの老人ホームを建てたいと言うような建物の設計の段階から、空室がわずかなのでこういう介護度の方に入居してもらいたいという戦略的な部分まで、全ては収入の仕組みをもとに考えられております。
老人ホームは介護報酬で運営が成り立っております。
まず、老人ホームは多くの場合は、実はオーナーさんと介護事業者さんに分かれています。
お支払いの中でパンフレットに記載されているような家賃などは建物のオーナーさんに入る形となっています。
介護サービスを実際に提供されるのはオーナーさんではなく、別の介護事業者の会社が介護サービスを提供していることが多です。
この介護事業者が一般的に老人ホーム〇〇と名乗って運営をしています。
従って介護事業者の収入としては、介護度に応じた介護報酬のみとなっています。
介護報酬は介護度によって異なっており、上記図で言うと要支援1の方では報酬が最大5万円ほど、要介護5の方では最大36万ほどの介護報酬が見込めて、介護度が高ければ高いほど、報酬が高くなります。
ただここも少し難しく、例えば報酬が高い要介護5の方の入居者さんを募集しようしても、要介護5の方が多いと、介護職員さんも多く配置する必要があり、結果人件費も多くかかってきてしまいます。
そのため、一般的には入居されている方の平均介護度を聞いてみると、要介護1～2という老人ホームさんが多いです。
この仕組みが分かれば、老人ホームを検討する際の検討材料ともなります。
ホームの規模感毎に3つほど例を挙げて傾向をお伝えします。
1．居室数20～30室ほどの小規模な有料老人ホームさんでは
お部屋数が少ないので、老人ホームの収入を上げる為にはより平均介護度を上げて、介護報酬を上げないと運営が大変になってしまいます。
こういった小規模の老人ホームさんですと、平均介護度が要介護2～4の間くらいになってくると思います。
建物自体はこじんまりとしていて、介護度の高い方の見守りをしやすいような空間作りをされているのと、職員さんも適切に配置しているので、こういうタイプの老人ホームですとたくさん介護が必要な方でも安心して生活できます。
一方で、この規模の老人ホームさんの中にお元気な方が入りたいと言ってもなかなか入りづらいことが多いです。仮に入れたとしても周りの入居者さんが年齢や介護度が高い方が多いことが予想されるので、ミスマッチにつながることが多いです。
2．居室数40～70室くらいの中規模な有料老人ホームさんでは
こういったお部屋数のホームさんが最も多いです。
ある程度お部屋数があるので、1人あたりの介護報酬はそこまで高くなくても良いので、そこまで高い介護度の方を積極的に受け入れなくても良かったりします。そのため、平均介護度が要介護1～2くらいになることが多いです。
一方で、認知症状が強く出られている方が入居されると頻度の多い介入が難しくなって、ミスマッチになってしまうことがあります。
3．居室数80室以上の大規模老人ホームさんでは、自立の方向けが多いです。
一方で費用が高くて介護もバッチリのホームさんもあるので、そこがどういうコンセプトでやっているかは一概には言えないです。
ただ、自立の方向けのホームさんでは、介護サービスは提供せず
オーナーさんが運営している場合もあるので、介護報酬ではなく家賃収入を得て運営されていることもあります。
以上3種類の例をあげてご説明してきました。
傾向のお話ですが、
規模の小さいホームさんほど、介護度の高い方が入居しやすく
規模が大きくなってくると、介護度の低い方が入居しやすくなっていきます。
これら全て介護報酬を計算しての設計です。
これらを踏まえて老人ホームの収入の話しで知ってほしい事情のまとめです。
1．住宅費用はほとんどの場合、オーナーの収入になります。
2．介護事業者の収入は介護報酬がメインなので、要介護以上のご利用者様だと介護報酬が見込みえるので入居しやすいです。
※要支援の方が入居できる老人ホームさんは要介護向けのホームさんほど多くはないです。
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今回は以上となります。
今回の内容をYouTubeでも配信していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います!!
【老人ホーム収入の仕組みを図解で解説！】後悔しない選び方が介護度別にわかる！ - YouTube
今後も老後にまつわる困りごとを解決できるようなことを発信していきます。
老後にまつわるお悩み事は「老後のあんしん札幌相談室」にてご相談を承ります。お気軽にご連絡ください。
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(ろうごにいいわ)
