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老人ホーム無料紹介所|老後のあんしん札幌相談室

スタッフブログ

超高齢社会の事実~データから読み解く~

2023/10/12

こんにちは。老後のあんしん札幌相談室です。

本日は「超高齢社会の事実」をお話ししていきます。

様々な事実をご存知ないがゆえにご家族様が限界を超えて在宅介護をして、日々疲労困憊で疲れ果ててしまい、共倒れ寸前に・・というようなこともあります。

疲れ切ったタイミングで老人ホームのお探しのご依頼を頂くことが多いです。

とても大変な思いをされているご家族様が多く、中にはうつ病になってしまう方もいらっしゃいます。

「親の面倒を見るのは子供の義務だ」「老人ホームに入居させるのは悪だ」と

こんな言葉に縛られてしまっているご家族様は多いのではないでしょうか。

本日は超高齢社会において実際に出ているデータを見て頂いて、老人ホーム入居の判断は悪ではなく、この現代において最善の判断だという気持ちになってもらえると思いますので、ぜひ最後までご覧になって頂きたいです。

 

超高齢社会の明確な定義はご存じでしょうか?

厚生労働省から定義が示されており、

65歳以上の人口が全人口に対して

7%を超える場合は「高齢化社会」

14%を超える場合は「高齢社会」

21%を超える場合は「超高齢社会」

とされております。

日本は10年前から「超高齢社会」に入っており、現在では2019年で28.4%と30%近くになってきています。

医療や介護の分野で発展が目覚ましく、一方でいろいろな課題が出てきています。

そのなかでまず知ってもらいたい事実が「虐待」についてです。

よく施設で虐待があったらニュースで大きく取り上げられますし、老人ホームに入ったら虐待を受けるのではないかと不安になるかと思います。

これに関する厚生労働省の令和2年と3年の虐待の件数のデータがこちらです。



 

↑左が介護施設や老人ホームで起こった虐待の件数、右がご家族・ご親族様によって起こされた虐待の件数になります。

事実、老人ホームで起こる虐待のおよそ20倍ご家族様による虐待が発生してしまっています。

しかもこれらはあくまで判明しているものになるので、実際にはまだまだご家族様からの虐待のケースはあるのではと思います。

施設や老人ホームでは介護の仕事として行っているのに対して、ご家族様は家族として接することになるので、ついついお互いに言いたいことを言ってしまい、感情的になってしまいます。

悲しいことに老人ホームでの虐待は起こってしまっていますが、限界を超えた中で在宅介護をしていく方が、よほど虐待のリスクが高まっているように読み解けます。

続いて、家族の形と意識の変化になります。 



 

↑こちらは核家族世帯の比率のデータになります。

核家族というのは夫婦と子のように小さい世帯のことを指しており、昔に比べて大家族というのはかなり少なくなりました。 

年々増えていて現在では86%ほどになっており、ご高齢の親御様とそのお子様家族と同居というのはかなり少数になっています。

さらに時代も変わりライフスタイルも変わってきています。

時代の流れの中で意識の変化もありました。



↑こちらのデータは親御様の介護を子供が自らするべきなのかということを調査したものですが、平成7年の時と現在を比較しているデータになります。

この20年少しの間で大きく意識が変わった部分で、子供が親の介護をすることが当たり前だという項目が10%も下がっています。

しかもここには載せていませんが、ご家族様世代の方々も親御様世代の方々も全体的に下がっていますので、お互いに子供が親御様の面倒を見なければいけないというような価値観と時代では無くなってきていることが読み解けます。

80歳以降のご高齢者様の時代では、大家族のご家庭が多かったので親御さんの面倒を見るのが子供の義務だという時代と価値観でしたし、とても大変な時代でしたでしょうが、お子様の世代の40~60代の方々では大家族のご家庭は少なくなってきていて、仮に親御様を見るとなっても、お仕事もある中で兄弟も少なく見る人が少ないというのも相まって、現代には現代の大変さがあります。

データから読み解くと、親御様の面倒は必ずお子様が見なければいけないという価値観は、どの世代の方々からしても、一昔前の価値観になってきていると思って頂ければと思います。

最後は、平均寿命と健康寿命の推移というデータになります。

まずは平均寿命と健康寿命についてですが、    

・平均寿命は0歳における平均余命          

・健康寿命は健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義づけされております。

介護や医療が必要とされる寿命というデータが↓こちらです。



 

男性では平均寿命が80歳で健康寿命が72歳

女性では平均寿命が87歳で健康寿命が74歳

こちらも医療の発展に伴い年々上がっています。とても素晴らしいことです!

このデータから読み解けることは

大事なのは平均寿命と健康寿命の開きです。

男性の場合では、平均寿命と健康寿命に9年の開きがありました。

女性の場合では約12年の開きがありました。

端的にいうと、10年前後は介護や医療が必要になる可能性があるということです。

10年というのはとても長いです。

この間、ご家族様が支えるというのは決して簡単なことではありません。

ここまでのデータから読み解けるまとめです。

3つあります

1.施設介護より在宅介護の方が虐待件数が20倍起こりやすい

2.年々核家族化が進行しており、同居しての親御様への支援が難しい時代になってきている

3.介護や医療が必要になる期間が10年前後ある可能性があるため、長い期間を支援するのがとても大変

これらを踏まえて

ご家族様にはご家族様の生活がある中で、長い期間想定される在宅介護を無理して続けることはとても危険です。

絶対したくない虐待をしてしまう心理状態になってしまう恐れがありますし、それを我慢してご家族様がうつ病になってしまう恐れもあります。

今の時代は「親の面倒を見るのは子供の義務だ」という時代でも無くなってきています。

それは全世代の方々に浸透してきているので、どうか叶えられるまでご自宅でのご支援をしつつ、無理が来る前に老人ホームを検討して下さい。

老人ホームは位置づけとしては施設ではなく、住宅という位置づけです。

ご高齢者様が住みやすい設計のあくまでも「住まい」です。

一昔前だと仕方なく入れられる所だったのに対して、各事業所様の企業努力により現代では自ら進んで、入居した「住まい」だと思う方もたくさん増えてきました。

老人ホームにはいろいろなタイプの老人ホームが増えてきていますので、親御様に合う老人ホームもきっとあります。

1人で抱えず、今日お伝えした事実を頭の片隅にでも置いておいてもらえたら幸いです。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

今回は以上となります。

今回の内容をYouTubeでも配信していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います!!

【データから読み解く!】家族意識の変化と超高齢社会について - YouTube

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