スタッフブログ
2023/08/31
本日は「老人ホームに入りたくない親御さんとの向き合い方」についてお話していきます。
老人ホームに家族としては入居して欲しいけどなかなか入る本人が首を縦に振ってくれないで困っている・・・。
そんな方に向けて親御さんとの向き合い方のコツと、具体的な入居までの道筋をしっかり解説していきますので、参考にして頂きたいです。
この悩みは老人ホームを紹介する際に最も多い悩みです。
老後のあんしん札幌相談室でもたくさんこうしたご相談を受けます。
結論は過程がとても重要です。
実際にご本人が老人ホームに自ら入りたいという方は、10人いたら1人いるかいないかだと思います。
多くの方は、すみ慣れた自宅で最後まで住み続けたいというご希望を持っていて、住み続けられると思っています。
また、そもそも老人ホームはいれられるところで、うば捨て山のようなところだから入りたくないと言う方も大勢いらっしゃいます。
一方でご家族様が老人ホームに入ってもらいたいという気持ちになるのは
・一人での生活が成り立たなくなってきた
・ご近所さんに迷惑をかける、もしくはかける恐れが出てきた
・人との接点が少なく、刺激がなくなってきた
・家族の負担が増えている
など、ネガティブな要因がいくつか重なった時にこういう気持ちになると思います。
ご本人は家で生活できているし、これからも生活したいという思いを持っていますが、一方ご家族目線で言うと、自宅での生活によって様々なリスクが出てくると判断した時に「老人ホームに入って欲しいけど、首を縦に振ってくれない」と言う現象が起きると思います。
ただ、ご本人の認識とご家族様の認識はなかなか一致することは難しくて、結果ずっと平行線を辿るのがこの問題の難しさです。
それであれば、親御さんの気持ちも汲みつつ、家族の思いも汲みつつと言うのが理想の落とし所になるのですが、それが冒頭申し上げた過程のお話になってきます。
ここ重要なところですが、しっかり事前にご家族とご本人でお話をしておきましょう!!
親御さんの気持ちも汲みつつここまでは自宅で生活しよう、もしこうなった時には老人ホームを探していこうみたいな形でお互いに目標を決めておくと、親御さんも意識的に自宅で生活をするために活動的になってくれることもあります。
そして、その時が来たらお話がよりスムーズになっていきます。

もう少し具体的にお話をすると入居までには3つのステップがあります。
このステップを踏んで入居までお互いを尊重しながら、自宅で頑張ってみましょう!

まずは準備期間の「段階を示す」についてです。
これは「ここまでは家で生活」をして「ここからは老人ホームに入居する」というような共通の認識を共有しておく段階となります。
・掃除が大変になったらヘルパーさん呼ぶ
・段差が厳しくなったら老人ホーム入居する
親御さんもこのような小さい目標みたいなのがあれば普段の生活にも張り合いが出てくるのでとても有効だと思います。

そしてほぼ同時進行でまずやってみて欲しいのが
老人ホームに対する意識を変えるようなアクションが必要です。
ご高齢の方ですと老人ホームというのは仕方なく入れられるものと思っている
方が多くいらっしゃいます。
この悪い印象というのがずっとあると思うのですが、それはもう何十年も前のお話で、今はものすごく綺麗で住みやすいところが多いです。
基本的には個室が多いですし、段差はないですし、みてもらったら印象がガラッと変わったというお声をよくいただけます。
意外と見に行ったら印象が本当にだいぶ変わりますので、何件か見学に行ってみましょう。

ここまでは①段階を示す「準備」と②意識を変える「中間」は自宅で生活する時に準備しておくべきポイントでした。
ここまで生活してきたけどやっぱり老人ホームへの入居が必要となった時には入居の敷居をグッと下げて考えて良いと思います。
もちろん最後まで住むという気持ちで探すのは当たり前のように大事なことです。
それで入居して合わなかったら、退去しても良いのです。
入ってみて良いところだったらもちろん住み続けて良いのです。
ここを考えすぎてしまって断腸の思いで入居すると思ってしまうととても辛くなってしまうと思います。
絶対最後まで入居していないといけない訳ではないので、少しここは楽に考えてみましょう!
肩の荷が少し降りると思います。

3つのステップを踏んで向き合っていただけると、いざ入居という時には少し話がスムーズになるかと思います。
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今回は以上となります。
今回の内容をYouTubeでも配信していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います!!
親御さんへの向き合い方のコツ!~老人ホームに入居したくないという親とどのように向き合うかについて解説 - YouTube
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