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認知症在宅の限界
2023/07/27
みなさんこんにちは! 老後のあんしん札幌相談室です。
本日は「認知症在宅の限界」についてご説明していきます。
認知症や物忘れはお年を召されると多くの方に見られる症状ですが
在宅生活の限界は悲しいことにあります。
本日は「認知症の段階のお話」と「どこまでが自宅で生活できるラインなのか」をお話していきます。
本日の〈目次〉です
1.認知症の症状と段階
2.在宅生活のボーダーライン
3.今すぐこうしよう!
1.認知症の症状と段階
この4段階が一般的なステージ分けとされています。
今回は在宅の限界のお話をする都合上7段階にさせてもらいました。
1〜7にかけて症状が進行していきます。
最初は物忘れが出てきて、徐々にその頻度が増えていきます。
その次には最近の出来事の記憶が怪しくなってきて、次第に全く
わからなくなっていきます。さらに高度、重度認知症になると生活全般介助が必要になってきます。
人によって進行していく期間や症状は全く違いますが、最初の段階で早めに適切な対処をしておけば進行は緩やかになるとされています。
特に2のMCI、軽度認知障害の時にどう対処するのかが認知症の進行を遅らせるキーポイントになるというお話があるのですが、それはまた別な機会でご説明させていただきます。
それでは認知症が進行すると必ず在宅生活をやめて老人ホームや施設に入らなければいけないのかというとそれもまた少し違います。
なぜ在宅の限界が来るのかというと、原因は認知症が進行していく過程にあります。
認知症によって認知機能が低下すると、この中核症状として物忘れや判断力の低下などがおこるのですが、それらと相互作用のようにBPSDの症状が出現します。
BPSDというのは「うつ症状」や「幻覚」のような「心理症状」や「怒りやすくなった」、「徘徊するようになった」など「行動症状」のことを指しております。記載されている以外にも、もっとBPSDは多岐にわたります。
このBPSDの症状によっては在宅の限界がどうしてもきてしまいます。
逆にいうと認知症が進行していても、在宅生活を脅かすような心理症状や行動症状が出ていなければご家族のご支援あってのことですが、在宅生活をし続けることができます。
ここまでのまとめですが、
認知症が進行した=老人ホーム入居ではありません。
内容によっては認知症の進行を緩やかにさせてQOL(生活の質)を高めるためにも老人ホーム入居を検討した方がいい段階と、それを通り越して今すぐ入居をすべき段階とがあるのでこれからご説明していきます。
2.在宅生活のボーダーライン
在宅向けの介護サービスがかなり充実しているおかげで在宅生活のボーダーラインはぐっっと引き上がっています。
この黄色で塗られているところは、入居を検討した方がいい段階で
赤いところは入居を検討すべき段階です。
あくまでもこの段階になるとこういった症状が出てきやすいという目安でそれをボーダーラインという形でやるとこうなります。
ただ先ほど申し上げたように在宅生活を脅かす症状が出ていなければ黄色や赤の段階でももちろん在宅生活ができます。
その在宅生活を脅かす症状、つまり入居を検討すべき段階というのがこちらです。
具体的な症状で言うと、自ら動かなくなり身体が衰弱してしまう。徘徊が多くなる。ご近所に迷惑をかけてしまう。火の不始末などを起こしてしまう。
などこんな感じです。
これらは認知症の進行により起こってしまうことなのですが大事になりうることが多いです。
老後のあんしん札幌相談室にもこういったご相談、結構多くいただきます。
理想はこの症状が出る予兆が出てきた時には入居を検討した方がいいです。
入居を検討した方がいい段階はこんな形です。
端的に申し上げると
在宅では介護サービスなどを利用しながらまだまだ頑張れますが
今後のご本人様やご家族様のことを考えるとこの段階で入居を検討すると認知症の進行を遅らすことが期待できます。
もちろん在宅で刺激のある生活ができていればまだまだ在宅で頑張れます。
これらの症状は結構セットで出てくる印象です。
実際のご相談のケースなのですが、独居の方で今まで自宅で生活をしていてフラダンスや人の集まりに積極的に行っていた80代の方がいたのですが認知症の進行とともに、いろんなことへの関心が少なくなってしまいました。
これ以降特に関心を寄せるものも少なってしまい、結果自宅で引きこもる時間が増えてしまいました。
これはまずいと思いご家族様が週5で支援を始めることになったのですが、2ヶ月後には限界を感じ、老人ホームへの入居を検討されるようになり、ご相談をいただきました。
もっと早い段階で在宅介護サービスを利用していたら、早い段階で老人ホームへ入居をして刺激的な生活を送っていたら・・・。まだまだいろんなことに関心が持てたかもしれません。
結果この方はグループホームへ入居をされて、そのホームの中でも人気者になっていました。
遅すぎると言うこともありませんのでご安心ください。
3.今すぐこうしよう!
まず認知症の症状がではじめの段階では、在宅介護サービスを可能な限り利用し、在宅生活を支えてもらいましょう。
症状が進行している方であれば、ショートステイや、小規模多機能サービスなどのお泊まりサービスなども利用していきましょう。
症状がかなり進行してきた場合は老人ホーム入居を積極的に検討した方がご本人、ご家族のためにいいかと思います。
線引きが難しいと思いますが、
「生命の維持」と「他人への悪影響」
と言うところがボーダーラインと思っていただければと思います。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
今回は以上となります。
今回の内容をYouTubeでも配信していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います!!
認知症 在宅生活の限界 老人ホーム入居を検討すべき時期 - YouTube
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フリーダイヤル
0120-652-118
(ろうごにいいわ)
本日は「認知症在宅の限界」についてご説明していきます。
認知症や物忘れはお年を召されると多くの方に見られる症状ですが
在宅生活の限界は悲しいことにあります。
本日は「認知症の段階のお話」と「どこまでが自宅で生活できるラインなのか」をお話していきます。
本日の〈目次〉です
1.認知症の症状と段階
2.在宅生活のボーダーライン
3.今すぐこうしよう!
1.認知症の症状と段階
在宅の限界の前に、そもそもまず認知症はどういった症状があって
どういった段階、ステージをたどるのかというお話をしていきます。
前提として一般的に言われているのはこの表の中の2のMCI軽度認知障害と言われます。あと4の軽度、5の中等度、7の高度。
この4段階が一般的なステージ分けとされています。
今回は在宅の限界のお話をする都合上7段階にさせてもらいました。
1〜7にかけて症状が進行していきます。
最初は物忘れが出てきて、徐々にその頻度が増えていきます。
その次には最近の出来事の記憶が怪しくなってきて、次第に全く
わからなくなっていきます。さらに高度、重度認知症になると生活全般介助が必要になってきます。
人によって進行していく期間や症状は全く違いますが、最初の段階で早めに適切な対処をしておけば進行は緩やかになるとされています。
特に2のMCI、軽度認知障害の時にどう対処するのかが認知症の進行を遅らせるキーポイントになるというお話があるのですが、それはまた別な機会でご説明させていただきます。
それでは認知症が進行すると必ず在宅生活をやめて老人ホームや施設に入らなければいけないのかというとそれもまた少し違います。
なぜ在宅の限界が来るのかというと、原因は認知症が進行していく過程にあります。
認知症によって認知機能が低下すると、この中核症状として物忘れや判断力の低下などがおこるのですが、それらと相互作用のようにBPSDの症状が出現します。
BPSDというのは「うつ症状」や「幻覚」のような「心理症状」や「怒りやすくなった」、「徘徊するようになった」など「行動症状」のことを指しております。記載されている以外にも、もっとBPSDは多岐にわたります。
このBPSDの症状によっては在宅の限界がどうしてもきてしまいます。
逆にいうと認知症が進行していても、在宅生活を脅かすような心理症状や行動症状が出ていなければご家族のご支援あってのことですが、在宅生活をし続けることができます。
ここまでのまとめですが、
認知症が進行した=老人ホーム入居ではありません。
重要なのはその方の認知症の症状と行動の内容です。
内容によっては認知症の進行を緩やかにさせてQOL(生活の質)を高めるためにも老人ホーム入居を検討した方がいい段階と、それを通り越して今すぐ入居をすべき段階とがあるのでこれからご説明していきます。
2.在宅生活のボーダーライン
在宅向けの介護サービスがかなり充実しているおかげで在宅生活のボーダーラインはぐっっと引き上がっています。
この黄色で塗られているところは、入居を検討した方がいい段階で
赤いところは入居を検討すべき段階です。
あくまでもこの段階になるとこういった症状が出てきやすいという目安でそれをボーダーラインという形でやるとこうなります。
ただ先ほど申し上げたように在宅生活を脅かす症状が出ていなければ黄色や赤の段階でももちろん在宅生活ができます。
その在宅生活を脅かす症状、つまり入居を検討すべき段階というのがこちらです。
最初に結論申し上げますが、「生命の維持」「他人への影響」。
これらが脅かされる場合、老人ホームへの入居をすぐに検討してください。
具体的な症状で言うと、自ら動かなくなり身体が衰弱してしまう。徘徊が多くなる。ご近所に迷惑をかけてしまう。火の不始末などを起こしてしまう。
などこんな感じです。
これらは認知症の進行により起こってしまうことなのですが大事になりうることが多いです。
老後のあんしん札幌相談室にもこういったご相談、結構多くいただきます。
理想はこの症状が出る予兆が出てきた時には入居を検討した方がいいです。
入居を検討した方がいい段階はこんな形です。
端的に申し上げると
在宅では介護サービスなどを利用しながらまだまだ頑張れますが
今後のご本人様やご家族様のことを考えるとこの段階で入居を検討すると認知症の進行を遅らすことが期待できます。
もちろん在宅で刺激のある生活ができていればまだまだ在宅で頑張れます。
これらの症状は結構セットで出てくる印象です。
実際のご相談のケースなのですが、独居の方で今まで自宅で生活をしていてフラダンスや人の集まりに積極的に行っていた80代の方がいたのですが認知症の進行とともに、いろんなことへの関心が少なくなってしまいました。
これ以降特に関心を寄せるものも少なってしまい、結果自宅で引きこもる時間が増えてしまいました。
これはまずいと思いご家族様が週5で支援を始めることになったのですが、2ヶ月後には限界を感じ、老人ホームへの入居を検討されるようになり、ご相談をいただきました。
もっと早い段階で在宅介護サービスを利用していたら、早い段階で老人ホームへ入居をして刺激的な生活を送っていたら・・・。まだまだいろんなことに関心が持てたかもしれません。
結果この方はグループホームへ入居をされて、そのホームの中でも人気者になっていました。
遅すぎると言うこともありませんのでご安心ください。
3.今すぐこうしよう!
まず認知症の症状がではじめの段階では、在宅介護サービスを可能な限り利用し、在宅生活を支えてもらいましょう。
症状が進行している方であれば、ショートステイや、小規模多機能サービスなどのお泊まりサービスなども利用していきましょう。
症状がかなり進行してきた場合は老人ホーム入居を積極的に検討した方がご本人、ご家族のためにいいかと思います。
線引きが難しいと思いますが、
「生命の維持」と「他人への悪影響」
と言うところがボーダーラインと思っていただければと思います。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
今回は以上となります。
今回の内容をYouTubeでも配信していますので、そちらもぜひご覧いただければと思います!!
認知症 在宅生活の限界 老人ホーム入居を検討すべき時期 - YouTube
今後も老後にまつわる困りごとを解決できるようなことを発信していきます。
老後にまつわるお悩み事は「老後のあんしん札幌相談室」にてご相談を承ります。お気軽にご連絡ください。
フリーダイヤル
0120-652-118
(ろうごにいいわ)