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老人ホーム無料紹介所|老後のあんしん札幌相談室

スタッフブログ

【2025年版】札幌市内の老人ホーム職員配置基準と質の見分け方〜良いケアを受けるための施設選択術〜

2025/07/04



 

 

 

 

 

 

2025年、札幌でご家族やご自身のための老人ホームを探しているみなさまへ。

「安心して暮らせる場所を選びたい」と誰もが願うものの、数多くの施設の中から一つを選ぶのは大変なことです。特に、施設の「ケアの質」を大きく左右する職員の配置状況は、パンフレットだけでは見えにくい重要なポイントです。

2024年の介護保険法改正により、介護現場のルールも変化しています。最新の情報を知らずに施設を選ぶと、「思ったようなケアが受けられない」といった事態になりかねません。

この記事では、法改正の影響を踏

まえつつ、札幌市内で質の高いケアを受けられる老人ホームを見分けるための具体的な方法を、専門的な視点から分かりやすく解説します。

1. 「職員配置基準」の基本を知る|国のルールと実態


老人ホームには、入居者の安全と適切なケアを確保するため、法律で定められた最低限の職員配置基準があります。

  • 介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護):

    • 介護・看護職員1人以上/入居者3人以内

    • これは「常勤換算」での数字で、看護・介護職員の合計が、要介護の入居者3人に対して1人以上いることを意味します。あくまで最低基準であり、24時間常にこの割合で職員がいるわけではありません。



  • グループホーム:

    • 日中: 利用者3人に対して介護職員1人以上

    • 夜間: ユニットごとに1人以上




【注目】2024年介護保険法改正の影響


2024年の法改正では、介護現場の生産性向上や人材確保に向けた見直しが行われました。特に注目すべきは以下の点です。

  • テクノロジー活用(見守りセンサーなど)を条件とした夜間人員配置基準の緩和: これにより、夜間の職員数を減らすことが可能になる場合があります。

  • 外国人介護人材の受け入れ促進: 人材不足解消のため、より多くの外国人材が介護現場で活躍することが期待されています。


これらの改正は、施設にとっては運営効率化のチャンスですが、見方を変えれば**「職員の数が減る可能性がある」**ということ。だからこそ、私たちは基準だけでなく、施設の実際の運用状況をしっかりと見極める必要があるのです。

2. 「基準以上」が当たり前?札幌の介護施設におけるケアの質の見分け方


国の基準はあくまで最低ラインです。質の高いケアを提供している施設は、基準を上回る手厚い人員配置をしています。では、どうすればその「手厚さ」を見分けられるのでしょうか。

チェックポイント1:具体的な職員数を質問する


見学や問い合わせの際には、単に「基準は満たしていますか?」と聞くだけでなく、一歩踏み込んで質問しましょう。

  • 「夜間の介護職員さんは何名で、何人の入居者さんを見ていますか?」

  • 「日中の最も人手が薄くなる時間帯(早朝や夕方など)の体制はどうなっていますか?」

  • 「入居者さんの平均介護度はどれくらいですか?」(施設の負担度を測る目安になります)


明確な答えが返ってくる施設は、職員配置に自信があり、入居者と真摯に向き合っている可能性が高いと言えます。

チェックポイント2:職員の「資格」と「研修」状況


職員の数だけでなく、「質」も重要です。

  • 資格保有者の割合: 介護福祉士(国家資格)の割合は、専門性の高さを測る一つの指標です。看護師が24時間常駐しているかどうかも、医療的ケアが必要な方には重要なポイントです。

  • 研修制度の充実度: 施設が独自にどのような研修(認知症ケア、看取りケア、接遇マナーなど)を行っているかを確認しましょう。職員のスキルアップに投資している施設は、ケアの質の向上にも意欲的です。


これらは、重要事項説明書に記載されているほか、面談時に質問することで確認できます。

チェックポイント3:「離職率」は働きやすさのバロメーター


職員の入れ替わりが激しい施設は、働きやすい環境とは言えません。職員が定着しない職場では、知識や経験の蓄積が難しく、結果的にケアの質が低下しやすくなります。

  • 質問例:「職員の方の平均勤続年数はどれくらいですか?」「ここ1年の離職者数は何名ですか?」


直接的な質問がしにくければ、「長く働いている職員さんは多いですか?」といった聞き方でも良いでしょう。職員が生き生きと働いているか、その表情や雰囲気を肌で感じることも大切です。

3. 札幌の介護人材不足と外国人介護士の現状


全国的に介護人材不足が深刻ですが、札幌市も例外ではありません。高齢化が進む一方で、介護の担い手は不足しているのが現状です。

この課題を乗り越えるため、多くの施設で外国人介護士が活躍しています。彼らは日本の介護を学び、意欲的に働いています。

  • 良い兆候: 外国人介護士に対して、適切な研修やサポート体制(日本語教育、文化の違いへの配慮など)を整えている施設は、国籍を問わず職員を大切にする文化があると考えられます。

  • 注意点: 単なる人手不足の穴埋めとして受け入れている場合、コミュニケーションや文化の違いによるトラブルが起きる可能性も否定できません。


見学の際には、外国人スタッフが他の職員とスムーズに連携できているか、入居者と楽しそうにコミュニケーションを取っているかなども見ておくと良いでしょう。

まとめ:後悔しない老人ホーム選びのためのチェックリスト


良いケアを受けられる施設を選ぶためには、制度を理解し、多角的な視点から施設を見極めることが不可欠です。

【最終チェックリスト】

  • 職員配置: 夜間や手薄な時間帯の具体的な人数を確認したか?

  • 職員の専門性: 介護福祉士の割合や看護師の常駐体制は十分か?

  • 研修制度: 施設独自の研修内容や頻度を確認したか?

  • 職員の定着率: 離職率や平均勤続年数について質問したか?

  • 施設の雰囲気: 職員や入居者の表情は明るいか?施設全体に活気があるか?

  • 外国人材への対応: 外国人スタッフへのサポート体制は整っているか?


札幌市内には、入居者一人ひとりに寄り添い、質の高いケアを提供しようと努力している素晴らしい施設がたくさんあります。この記事を参考に、ぜひご自身とご家族にとって最適な「終の棲家」を見つけてください。
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