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【2025年最新】札幌市の老人ホーム選びで失敗しないための5つのポイント
2025/04/02

【2025年最新】札幌市の老人ホーム選びで失敗しないための5つのポイント
札幌市内には数多くの老人ホーム・介護施設がありますが、どのように選べば良いのか迷われている方も多いのではないでしょうか。施設選びを間違えると、入居後のトラブルや予想外の出費、さらには再度の引っ越しという事態にもなりかねません。本記事では、老人ホーム紹介のプロフェッショナルとして年間1,000件以上の相談に対応している私たちが、札幌市の老人ホーム選びで失敗しないための重要ポイントを解説します。
目次
- 老人ホーム選びで失敗するとどうなるのか?
- ポイント1自分親に合った施設タイプを選ぶ
- ポイント2:立地条件と交通アクセスを重視する
- ポイント3:費用体系を正確に理解する
- ポイント4:スタッフの質とケア体制をチェックする
- ポイント5:将来の変化に対応できる施設を選ぶ
- 老人ホーム選びで失敗しないためのチェックリスト
老人ホーム選びで失敗するとどうなるのか?
老人ホームの選択は、ご本人やご家族の生活に大きな影響を与える重要な決断です。では、選択を誤るとどのような問題が生じるのでしょうか。
よくある失敗事例と後悔ポイント
当相談室に寄せられる相談の中で、以前の施設選びで失敗したというケースは少なくありません。よくある失敗事例としては以下のようなものがあります。
- 施設タイプのミスマッチ: 要介護度や認知症の状態に合わない施設を選んでしまい、十分なケアが受けられなかった
- 立地の問題: 札幌の厳しい冬を考慮せず、家族が訪問しにくい場所を選んでしまった
- 費用の誤解: 入居後に想定外の追加費用が発生し、経済的負担が増えた
- スタッフとの相性: 施設のケア方針やスタッフの対応が合わず、ストレスを感じる日々が続いた
- 将来への対応不足: 要介護度が上がった際に対応できず、再度の引っ越しを余儀なくされた
これらの失敗は事前の情報収集と確認で防げるものがほとんどです。
失敗による経済的・精神的負担
老人ホーム選びの失敗は、単なる不便さだけでなく、大きな経済的・精神的負担をもたらします。
経済的負担
- 入居一時金が返還されないケース
- 引っ越し費用の二重負担
- 契約解除に伴う違約金
- 新たな施設への入居費用
精神的負担:
- 高齢者にとっての環境変化によるストレス
- 認知機能の低下を招くリスク
- 家族の罪悪感や後悔
- 新たな施設探しの労力と時間
特に札幌市のような積雪地域では、冬期間の引っ越しは大きな負担となります。失敗しないための選び方を知ることは、これらの負担を避けるために非常に重要なのです。
ポイント1:自分(親)に合った施設タイプを選ぶ
老人ホーム選びで最も重要なのは、ご本人の状態や希望に合った施設タイプを選ぶことです。
札幌市内にある主な施設タイプとその特徴
札幌市内には様々なタイプの高齢者向け施設があります。主な施設タイプとその特徴を理解しましょう。
介護付き有料老人ホーム:
- 24時間スタッフが常駐
- 食事・入浴・排泄などの介護サービスが包括的に提供される
- 月額費用: 15〜30万円程度(札幌市内の相場)
- 入居一時金: 0〜数百万円
住宅型有料老人ホーム:
- 生活支援サービスは提供されるが、介護は外部サービスを利用
- 自立度の高い方から要介護者まで幅広く対応
- 月額費用: 10〜20万円程度
- 入居一時金: 0〜数百万円
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):
- 安否確認と生活相談サービスが必須
- 介護は外部サービスを利用
- 月額費用: 8〜18万円程度
- 入居一時金: 0〜数百万円が多い
グループホーム:
- 認知症の方を対象とした少人数制の施設
- 家庭的な環境で共同生活
- 月額費用: 12〜18万円程度
- 入居一時金: 通常なし
特別養護老人ホーム(特養):
- 公的施設で費用が比較的安い
- 原則要介護3以上が入居条件
- 月額費用: 8〜15万円程度
- 入居一時金: 通常なし
- 待機者が多く、入居までに時間がかかる場合が多い
要介護度別におすすめの施設タイプ
要介護度によって適した施設は異なります。
自立〜要支援2:
- サービス付き高齢者向け住宅
- 住宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
要介護1〜2:
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム(外部サービスを利用)
- サービス付き高齢者向け住宅(外部サービスを利用)
要介護3〜5:
- 介護付き有料老人ホーム(重度対応可能な施設)
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設(リハビリが必要な場合)
認知症の場合の施設選びの注意点
認知症の方の施設選びには特に注意が必要です。
- 認知症の程度を正確に評価: 軽度から重度まで、状態に合った施設を選ぶ
- 専門的なケア体制: 認知症ケアの研修を受けたスタッフがいるか確認
- 環境の配慮: 迷子防止の工夫や安全対策が施されているか
- 個別ケアの方針: 画一的なケアではなく、その方の生活歴や好みに合わせたケアを提供しているか
- 家族との連携: 家族との情報共有や連携を大切にする施設を選ぶ
札幌市内では、認知症対応のグループホームが各区に点在しています。また、認知症専門棟を持つ介護付き有料老人ホームも増えてきています。
ポイント2:立地条件と交通アクセスを重視する
札幌市は広大な面積を持ち、各区によって特性が異なります。立地選びは生活の質に直結する重要なポイントです。
札幌の冬を考慮した立地選び
札幌の厳しい冬を考慮した立地選びのポイントは以下の通りです。
- 除雪体制: 施設周辺や駐車場の除雪体制が整っているか
- 公共交通機関へのアクセス: 地下鉄駅やバス停からの距離(冬場の徒歩移動を考慮)
- 買い物施設の近さ: 徒歩圏内にコンビニやスーパーがあるか
- 建物の断熱性: 特に北海道の冬を快適に過ごせる設備があるか
- 日当たり: 冬でも日光が入る向きの部屋があるか
札幌市内では、地下鉄沿線の施設は冬場のアクセスが比較的容易です。特に地下鉄東西線、南北線、東豊線の駅周辺には多くの施設が集まっています。
家族の訪問のしやすさを考える
家族の定期的な訪問は入居者の精神的健康に大きく影響します。
- 家族の住居からの距離: 車で30分以内が理想的
- 駐車場の有無と広さ: 冬場でも駐車しやすいか
- 公共交通機関の利便性: 家族が車を持たない場合の訪問のしやすさ
- 面会時間の柔軟性: 仕事帰りに立ち寄れる夜間面会が可能か
- 宿泊設備: 遠方から来る家族のための宿泊設備があるか
札幌市中央区や北区は交通の便が良く、家族の訪問がしやすい傾向にあります。一方、郊外の施設は自然環境が豊かですが、冬場のアクセスには注意が必要です。
医療機関へのアクセスを確認する
高齢者にとって、医療機関へのアクセスは安心して生活するための重要な要素です。
- 協力医療機関の有無: 定期的な往診がある医療機関と提携しているか
- 緊急時の搬送先病院までの距離: 救急搬送時の所要時間
- 専門医へのアクセス: 持病がある場合、専門医のいる病院へのアクセス
- 通院の支援体制: 通院時の送迎サービスがあるか
- 薬局との連携: 処方薬の配達や管理のサポート体制
札幌市内では、手稲渓仁会病院、札幌医科大学附属病院、北海道大学病院などの大型医療機関の近くに立地する施設は、医療面での安心感があります。
ポイント3:費用体系を正確に理解する
老人ホームの費用は複雑で分かりにくいことが多いため、正確な理解が必要です。
入居一時金と月額費用の仕組み
老人ホームの費用体系は主に以下の要素で構成されています。
入居一時金(初期費用):
- 入居時に一括で支払う費用
- 施設によって0円〜数千万円と幅がある
- 返還条件や償却期間を必ず確認する
- 札幌市内では0円〜500万円程度の施設が多い
月額費用の内訳:
- 家賃相当額(居室の利用料)
- 管理費(共用部分の維持管理費)
- 食費(1日3食の場合が多い)
- 光熱費(個別メーターか定額制か確認)
- 介護費用(介護保険サービスの自己負担分)
札幌市内の相場と費用の内訳
札幌市内の老人ホーム費用相場は以下の通りです(2025年3月現在)。
施設タイプ別の月額費用相場:
- 介護付き有料老人ホーム: 15〜30万円
- 住宅型有料老人ホーム: 10〜20万円
- サービス付き高齢者向け住宅: 8〜18万円
- グループホーム: 12〜18万円
- 特別養護老人ホーム: 8〜15万円
地域別の相場の違い:
- 中央区・北区: やや高め(交通の便の良さを反映)
- 東区・白石区: 中程度
- 手稲区・清田区: やや安め
費用と設備・サービスの関係:
- 個室の広さ: 費用に大きく影響(18㎡前後が標準)
- 食事の質: 施設によって大きな差がある
- 介護・医療体制: 手厚いほど費用が高くなる傾向
追加費用が発生するケースと確認ポイント
契約時に見落としがちな追加費用について確認しましょう。
よくある追加費用:
- おむつ代: 月に5,000〜20,000円程度
- 理美容費: 1回2,000〜5,000円程度
- 医療費: 通院や薬剤費の自己負担分
- レクリエーション費: イベント参加費や材料費
- 日用品費: 石鹸、シャンプーなどの消耗品
確認すべきポイント:
- 要介護度が上がった場合の追加費用
- 退去時の原状回復費用
- 看取り介護の際の追加費用
- 冬季の暖房費の扱い(札幌特有の問題)
- 契約書の小さな文字まで確認する
費用面での後悔を避けるためには、契約前に複数の施設を比較し、総額でのコスト計算をすることが重要です。また、介護保険の自己負担割合(1割、2割、3割)によっても月額費用は変わってきます。
ポイント4:スタッフの質とケア体制をチェックする
施設の質を決める最も重要な要素の一つがスタッフの質とケア体制です。
スタッフの人数と資格を確認する
適切なケアを受けるためには、十分な数の有資格スタッフが必要です。
確認すべき項目:
- 人員配置比: 入居者何人に対してスタッフが何人いるか(3:1以上が望ましい)
- 有資格者の割合: 介護福祉士、看護師、ケアマネージャーなどの有資格者の数
- 夜間の体制: 夜間のスタッフ数と対応方法
- スタッフの離職率: 頻繁に入れ替わる環境は避けたい
- 研修制度: スタッフの教育・研修体制が整っているか
札幌市内の優良施設では、介護福祉士の割合が50%以上、常勤率が80%以上というところも少なくありません。
夜間体制と緊急時対応を把握する
夜間や緊急時の対応体制は安心して生活するための重要な要素です。
夜間体制のチェックポイント:
- 夜間のスタッフ数(フロアごとに配置されているか)
- ナースコールの対応時間
- 看護師のオンコール体制の有無
- 緊急時の医療機関との連携体制
- 救急搬送時の対応手順
緊急時対応のチェックポイント:
- AEDの設置と使用訓練
- 災害時の避難計画と訓練の実施状況
- 停電時のバックアップ電源
- 感染症対策のマニュアルと実施状況
- 家族への緊急連絡体制
特に札幌の冬は、救急車の到着に時間がかかる場合があります。施設内での初期対応能力が重要です。
スタッフの雰囲気や入居者との関わり方を観察する
数字では測れない「施設の雰囲気」も重要な選択基準です。
見学時にチェックすべきポイント:
- スタッフの表情や声のトーン
- 入居者への声かけの頻度と内容
- 入居者同士の交流の様子
- 共有スペースの活用状況
- 施設内の清潔さと臭気
見学は可能であれば事前連絡なしの訪問か、食事の時間帯に行くと、より実態を把握できます。また、複数回訪問することで、一貫したケアが提供されているかを確認できます。
ポイント5:将来の変化に対応できる施設を選ぶ
高齢者の状態は時間とともに変化します。将来を見据えた選択が重要です。
要介護度が上がった場合の対応
要介護度の変化に柔軟に対応できる施設を選びましょう。
確認すべきポイント:
- 要介護度が上がっても継続入居が可能か
- 介護度変更に伴う追加費用の有無と金額
- 重度化対応のための設備(特殊浴槽など)
- 介護スタッフの増員体制
- 過去の重度化対応の実績
札幌市内では、初めから要介護5まで対応可能な施設を選ぶか、同一法人内で移行できる施設を選ぶと安心です。
認知症が進行した場合のケア体制
認知症は進行性の疾患であり、対応体制の確認が必要です。
確認すべきポイント:
- 認知症ケアの専門研修を受けたスタッフの有無
- 認知症の行動・心理症状(BPSD)への対応方針
- 身体拘束をしない介護の実践状況
- 認知症専門棟の有無
- 認知症進行時の転居条件
札幌市内では、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)や、認知症専門棟を持つ介護付き有料老人ホームが増えています。
看取りまで対応可能かどうか
人生の最期をどこで迎えるかも重要な検討事項です。
確認すべきポイント:
- 看取り介護の実績数
- 看取りに関する施設の方針
- 24時間の医療連携体制
- 看取り時の個室対応の可否
- 家族の付き添い・宿泊の可否
札幌市内では、看取り対応可能な施設が増えていますが、実績数には大きな差があります。年間10件以上の看取り実績がある施設は経験が豊富と言えるでしょう。
老人ホーム選びで失敗しないためのチェックリスト
最後に、老人ホーム選びを成功させるためのチェックリストをご紹介します。
見学前に準備すべきこと
見学前の準備が充実した見学につながります。
- □ 現在の要介護度と今後の見通しを整理する
- □ 医療的ケアの必要性を確認する(服薬管理、インスリン注射など)
- □ 予算の上限を決める
- □ 希望するエリアを絞る
- □ 家族の訪問頻度を考慮する
- □ 質問リストを作成する
見学時に確認すべき項目
見学時には以下の点を必ずチェックしましょう。
- □ 居室の広さと設備
- □ 共用スペースの雰囲気
- □ 食事の内容と選択肢
- □ 入浴の頻度と方法
- □ レクリエーションの内容と頻度
- □ 外出の自由度
- □ 面会時間と条件
- □ 医療機関との連携体制
- □ 入居者とスタッフの関係性
- □ 施設内の清潔さと臭気
契約前の最終確認ポイント
契約前には以下の点を最終確認しましょう。
- □ 契約書の内容を隅々まで確認
- □ 退去条件と返還金の計算方法
- □ 料金改定の条件と頻度
- □ 追加費用の詳細
- □ クーリングオフ制度の有無
- □ 入居者の権利擁護制度
- □ 苦情解決の仕組み
- □ 第三者評価の結果
- □ 運営法人の財務状況
- □ 他の入居者・家族の評判
まとめ
札幌市の老人ホーム選びで失敗しないためには、施設タイプの理解、立地条件、費用体系、スタッフの質、将来の変化への対応力という5つのポイントが重要です。これらを踏まえて慎重に選ぶことで、ご自身やご家族に最適な環境を見つけることができるでしょう。
老人ホーム選びは一生に何度もある決断ではありません。だからこそ、専門家のアドバイスを受けながら、納得のいく選択をすることをお勧めします。
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